塾長ブログ(塾のこと、学びのこと雑感)
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幸せを感じた雨 塾生との自転車帰宅
2018-05-19
5月13日(日)はひどい雨だった。
塾生Y子は、徒歩か自転車で中1の頃から通塾してくれている。
早や中3になって、土砂降りの日も変わらず通ってくれていた。
今日はさすがに自転車は涙が零れているかのようで、塾の軒に駐輪されていた。授業が終わって声を掛けた。
「Yちゃん、どうする?自転車置いていく?明日取りに来たら?」
「明日は学校で自転車必要なんです。一人で帰ります。」
「えっ、この雨の中、自転車押しながら?! 傘さして? それは・・・」
「いつものことですから」とY子。僕は絶句した。
「いつもそこまでして通ってくれているんだ・・・。」感謝と自分の無知に恥ずかしさを感じた。
当然、Y子と自宅までの送り。僕が自転車を押しながら出発した。時刻は16時半過ぎだった。起伏の多い自宅のへの道、激しく雨は降り、道路の水が流れ、車で飛び散り足元に跳ねる。
「ここまでして・・」という気持ちと
「車に気をつけて」「雨がハンパないなぁ」道中二人でワーワー言いながら、10分間の道のりを歩いた。
雨には濡れた。服も靴下もびしょ濡れだった。でも幸せを感じた。
満足ではない。幸せだ。塾生の力になれて、Y子が毎回この道を通ってくれている感謝を感じさせてもらって。二人ならこの状況でも笑いながら歩けた。もっと歩きたかった。家のガレージに到着してY子にお礼を言った。「いえ、先生こちらこそ」とY子はキョトンとしていた。僕は「さっき神様が『これが幸せなんだよ』と囁いてくれた。僕の使命が確認できた。だから、ありがとうって言いたいんや。」と言った。 嬉しくて聖学舎への帰り道は「恵みの雨」
を下さる神様に感謝した。